現在では600頭を超える牛を飼養しているアラトデイリーファームですが、元々は1960年に牛1頭から開業した牧場です。以前は拘束時間が長く、重労働で大変。というマイナスイメージが強かった酪農業ですが、アラトデイリーファームでは職場の快適さが牛の快適さにつながると考え、最新のマシンの導入などの取組により現在は完全週休二日制を実現しています。
今後は酪農だけでなく自社で製造している堆肥を利用した農業部門の設立やバイオマス発電事業など新しいことにも積極的にチャレンジしていきたいと考えています。
有限会社 アラトデイリーファーム
代表取締役 社長 藤生 功一
ファームポリシー
1.牛も快適、人も快適
⇒職場の快適さは牛の快適さにもつながる。
2.限りある時間を有効的に、合理性を追求
⇒作業の見直し、画期的な繁殖プログラムの導入。
3. 地域や組合とのつながりを大切に
⇒酪農は助け合いの産業、助け合い発展していく。
4. 持てる技術はすべて伝えたい。
⇒将来の後継者・新規就農希望者のファーストステップに。
企業理念
1.牛も快適、人も快適
牛たちは牧場を豊かにしてくれる存在です。ストレスがかからないように心がけています。夏場の気温が高い地域のため、暑熱対策にサイクロン扇風機、屋根散水、暑熱塗料塗布などの対策を積極的に実施しています。
働く人にもやさしい牧場を目指しており、完全週休2日制の導入、定期的な食事会の実施など、仕事以外の生活も充実できる牧場を提供し続けています。牛・人間がともに健全で健康であれば高品質のミルクを提供できると確信しています。
2.時間の有効活用と作業導線重視の牛舎レイアウト
酪農のしごとは拘束時間が長い常識を変えるため、1日の労働時間は8時間とし、従業員はすべてのしごとができる体制づくりをしています。そのため、即時手助けに入ることができ、一斉退勤が実現できました。搾乳時間は240頭を2時間30分となります。
繁殖管理は『プレシンク・オブシンク』を採用し、授精時期の同期化を行うことで、妊娠率の向上および発情の見落としなどのヒューマンエラーを最小限に抑えることを目指しています。作業をするにあたり、移動にかかる時間・体力が“もったいない”と感じ、最小距離での作業重視のレイアウトになっております。
3.地域とのつながり、地域貢献
牛から排出される堆肥を畑作農家方々に利用していただき、循環型農業を実現しています。
酪農業界への入るきっかけになればとの思いで、年1度小学生向けの牧場視察、農業大学校、農業高校への酪農についての説明会の実施を行っておこなっております。