現在アラトデイリーファームでは240頭の牛を飼育しています。敷地内には牛舎はもちろん、分娩を行う分娩舎や生まれた子牛を育てる哺育舎、搾乳を行うパーラーなど様々な施設があります。
牧場配置・施設について

北牛舎・中央牛舎・南牛舎 パーラー 餌舎 分娩舎・乾乳舎 哺育舎・育成舎 堆肥舎

ロボット牛舎



ロボット牛舎内には最新鋭の機械が多数導入されており、牛たちが快適に生活できるような環境が整備されています。群馬県の真夏の猛暑から牛たちを守るために、ロボット牛舎の屋根には暑熱塗料を塗布しており、定期的な屋根散水も実施しています。また牛舎内部には大型のサイクロン扇風機を設置するなどの対策を施しています。

堆肥舎



堆肥は家畜の糞尿をもとに作られる肥料です。近年では高い栄養素を持つ化学肥料が増えてきていますが、化学肥料のみを土壌に施肥し続けると土壌が固くなってしまいます。固くなることで植物の根が伸びなくなったり、土壌内に酸素が行き渡らなくなったり水はけが悪くなってしまいます。
対して堆肥は土壌を柔らかくする効果があるため水分保持効果や肥料成分保持効果が向上し、植物の育成に適した土壌を作ることができます。
アラトデイリーファームでは専用の堆肥舎が建設されています。上図のドリル状の機械の先端や、床面の溝から空気が出てくるようになっており、発酵がより効率的にできるようになっています。
堆肥をつくる際は菌や木くずをオリジナルブレンドすることでより高品質な堆肥を作っています。

北牛舎・中央牛舎・南牛舎






アラトデイリーファームでは現在500頭を超える牛を飼育しています。その中の約250頭を北牛舎・中央牛舎・南牛舎にて飼育しています。北牛舎では主に妊娠している牛たちがおり、中央牛舎には繁殖牛群、南牛舎には乾乳前、分娩後牛群がそれぞれ飼育されています。

パーラー



従来からある搾乳施設であるパーラーでは1度に16頭の牛から搾乳を行うことができます。アラトデイリーファームでは1日に2回搾乳をおこなっており、1頭あたり約7分程度で搾乳することができます。現在ではロボット牛舎が完成したことにより、最新鋭の全自動搾乳機が導入され、よりスピーディーに搾乳を行うことができるようになりました。

餌舎



餌舎では牛たちが食べる牧草や餌などが保管・管理されています。餌はトウモロコシや大豆カス、腸の調子を整える為の重曹などを加えたものになっており、その内容や分量は牛舎ごとによってことなっています。

分娩舎・乾乳舎



乾乳期は母子ともに健康な状態で分娩を行うために非常に大切な期間です。分娩前後は母体の免疫力が低下しやすく、胎児の成長により母体の胃が圧迫され餌の摂取量が低下しやすくなる時期です。その期間に余計なストレスを与えないよう専用の牛舎にて環境ストレスを取り除いています。

哺育舎・育成舎



酪農を営む上で、ミルクを絞る以外に、次の母牛を育てることも重要な仕事です。子牛の時にしっかりと育てることで、質の良いミルクを出す健康な牛に成長します。生まれて3日程度は親牛の乳を与えます。親牛の乳の中には免疫を高める成分が入っているためです。その後は商品として出荷できなかった乳を45日間程度与え、その後は15日程度かけて徐々に固形の餌を食べられるようにしていきます。